乳児突然死症候群(SIDS)
乳児突然死症候群=SIDSは、子どもが眠っている間に、いつの間にか呼吸をせず死んでしまう現象です。
日本では約6,000~7,000人に1人の子が、SIDSで亡くなっています。
SIDSによる死亡が特に多いのは、生後6か月くらいまでの赤ちゃんです。
ただし、3歳未満の子たちも度々起こっているので、大きい子でも油断できません。
また、保育園で起こるとニュースになりますが、実は、かなり多くの件数は、自宅で起こっています。
どうすれば子どもを乳児突然死症候群(SIDS)から守れるか?
乳児突然死症候群(SIDS)の原因は未だ解明はされておりませんが、原因のひとつに窒息がございます。
子どもの気管の太さをご存知でしょうか? 新生児の気管の太さは5mmです。乳幼児で9.4〜10.8mm
こんなに細いのです。
原因とされているうつぶせ寝、すぐに気管が圧迫されてしまい呼吸が困難になってしまいます。
また、粉ミルクも原因の可能性もあるようです。 たった5mmの気管ですのでミルクかすが呼吸を困難にしてしまうようです。
また他に要因とされているのが
要因・1】 厚着、ふとんのかけ過ぎ、過度の暖房
赤ちゃんは睡眠中に体温が高くなり過ぎると、呼吸を止めてしまうことがあります。
【対策】寝かせる時は靴下をはずし、放熱できる状態に。ホットカーペットやストーブの近くで寝かせない。
【要因・2】 親の喫煙
妊娠中も、生まれた後も、親が喫煙している子は死亡率が高くなります
父親の副流煙や、妊娠中の喫煙も、SIDSの死亡率を高めます。
【対策】子どもがいる部屋で絶対にタバコを吸わないこと。喫煙後20分は子どもに近寄らないようにしましょう。
子どもの為にも禁煙しましょう。
【要因・3】 柔らかい布団や枕、ぬいぐるみがある
顔が埋もれて呼吸ができなくなることがあります。
【対策】固めのマットレスや敷き布団にし、余計なものは置かないようにしましょう。
【要因・4】 ビニール・紐などがベッド周辺にある
ビニールが顔を覆ったり、紐が首に巻きついて死亡する事故が起きています。
大人なら睡眠中も苦しくなれば払いのけるのですが、乳幼児はそのまま呼吸がとまってしまうことがあります。
【対策】小さな子どもは何で窒息してしまうかわかりません。ビニールとかは周辺に置かないようにしましょう。
【要因・5】 親の添い寝
親が風邪薬の服用や飲酒など、眠りが深くなる状態で添い寝をするのは危険です。知らずに子どもの顔を覆ってしまうことも。
【対策】ベビーベッドを使う。または、添い寝する時は、親がすぐに起きられる状態で。
【要因・6】 うつぶせ寝
顔が布団に埋もれていたり、胸が布団に密着している状態は、呼吸ができなくなります。
【対策】うつぶせ寝になっていたら、仰向けにしてあげましょう。寝がえりでうつぶせにならないよう、抱き枕を抱かせたり、大きなバスタオルを体の横に固定して、寝がえりを防止する方法もあります。 赤ちゃんが仰向けが落ち着いて寝れるように自然と保護者の方がして上げることが大切です。
施設として、お昼寝の対策
通常、心配停止後、脳に脳死まで4分です。
現在保育所の睡眠(午睡)チェックの方法(2016年9月7日改訂)
0歳児は5分ごと、1歳児は10分ごとに行うことが推奨されています。これは「ドリンカー救命曲線」をもとにしており、0歳児のほうが突然死の確率が高いためです。
子どもの脳が死んでしまうまで4分です。5分毎のチェックでは間に合わないのです。
私が受講したMFA幼児小児救急救護法のインストラクターは自身の保育所では足を広げて中腰で子ども達を常に確認をし、呼吸のおかしな子、うつ伏せになってしまっている子をずっと見ているとおしゃってました。
そのインストラクターに感銘を受け、当施設では記録は1分毎に行い、子ども達の睡眠チェックは時間を決めず常に見ていることを行ってます。